テラオの駄文

文章が驚くほど下手になってきたのでブログを始めて見た。インフラエンジニアで、アイドル大好きで、週末ふぉとぐらふぁー

SB Cloud に入社しました&Alieaters #8 デビュー戦 無人コンビニ比較 in 深圳

あまりにも書かなかったブログですが、復活させます。

突然ですが、転職しました

Facebookで繋がっている方はご存じの方も多いと思いますが、2018年10月末でさくらインターネットを退職して、11月、Alibaba Cloudを日本リージョンで普及・拡販するための合弁会社 SB Cloudに入社しました。

8月の時点では転職も何にも考えていなかったから、11月にこういう状況になっていて、自分としても状況の変化に戸惑っている部分もありますが、中国エッジなクラウドサービスに関わりたいという思いが強くなり、いろんなタイミングと縁も重なり、転職をさせていただくことになりました。

まあ、色々とチャレンジングな決断だったかなと思うのですが、応援して貰えると嬉しいです。そして、なんだかモノづくりにもとても興味が出てきて、IoTプラットフォームをさくらでトレーニングしてた経験も活かして、Alibaba CloudのIoT Platformと絡めて面白いことが出来ないかなーなんて考え初めているところです。どんな感じになるかはこれからなので楽しみにしてください。

Alieaters デビュー戦

転職ネタを振ったところですが、早速ですがAlibaba Cloudのユーザ会である Alieaters で発表をさせていただきました。

alibabacloud.connpass.com

でも、まだAlibaba Cloudの話題ではありませんw 10月に行ってきた中国の深圳のレポートです。

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発表資料はこちらを見て下さい。

前半は、Maker Faire深圳へ唐突に出展に参加させて貰って、中国語を話す機会を強制的に作って頑張ってきましたって話なんですが、一緒に中国語を頑張りたい方が居たら是非一緒にやりましょう!

で、どちらかというと話したいことは後半の方で、深圳での無人コンビニの状況視察です。発表では時間も限られていたので、改めてブログでも報告してみたいと思います。

阿里巴巴もニューリテール戦略として、盒馬鲜生(hé mǎ xiān shēng)といったスーパーや、F2というコンビニなども展開しています。無人レジ電子マネー決済などはもちろん、スーパーで選んだらバーコードを読み込んで30分後には家にとどけてくれるサービスなどが好評だそうです。いやー行ってみたいです。

だけど、深圳には無いから、、、、(と思い込んでたら、今調べたら普通にあるじゃんw 行けば良かったなー orz)、別の3つのコンビニの比較をしてみます。

無人コンビニ 比較 in 深圳

事前に調べて行けた無人コンビニをレポート。行ったコンビニは以下の3つです。写真をたくさん撮ってきたのですが、今光から無くなってしまったので味気ない部録になってます。

  1. 华强北の無人コンビニ『百鮮GO无人超市』
  2. 机器人便利店 F5未来商店
  3. Well Go 喜年中心店

华强北の無人コンビニ『百鮮GO无人超市』

华强北(huá qiáng bĕi)は、中国の秋葉原みたいな表現をされることも多いですが、秋葉原の10倍くらいの広さに100倍くらいのお店があります(個人的な主観です)。秋葉原のヨドバシみたいなビルが1kmくらい続いていて、その中にはびっしりと小さな商店、問屋、ショールームみたいなお店が所狭しと並んでいます。5-6年前は雑居ビルが並んでいたそうですが、それが全部10階建てくらいのビルに建て替えられて整備されたのが今の华强北だそうです。とても広大で、とても一日では回りきれない広さがあります。

そんな中にあるのが『百鮮GO无人超市』。冷蔵庫がたくさん並んでいる方式で、入店には特に認証はありません。というかドアがありませんでした。しかし、そのままでは冷蔵庫のドアは開きません。QRコードで認証したら開きます。商品にはすべてRFIDが付いていて、冷蔵庫のドアが閉まるまでの間に減った商品分が決済されます。冷蔵庫のドアをきちんと閉めないと他の人の利用分も支払うハメになりかねないので注意です。

だが、外国人にはちょっと敷居が高いことが判明。それはユーザー登録に中国の携帯番号が必要なことです。とはい中国のSIMカードは付き6元(100円程度)で維持できるものがあるので、折角なので契約をしてみました。パスポートが有れば契約可能です。契約の仕方は色々情報が出ているのでここでは割愛。

だがしかし、契約して戻ってみたらなんとシャッターが降りてる。。。なんでーーー。理由は分かりませんでしたが、購入まではいけませんでした。

机器人便利店 F5未来商店

日本語で言うとロボットコンビニ F5 未来商店です。 ここは、店内には商品が有りません。壁に商品が書いて有るだけです。買い方はいろいろあって、商品の脇にはQRコードがあるのでこれをスキャンする事で買うことが出来ます。その他Wechat Payのミニアプリで商品を選んで購入することや、壁にある巨大なタブレットで商品を選んで、QRコードで決済することも出来ます。決済が終わると出口1番から商品が出てくるよといった表示がでるので、その出口の前で待ってると商品が出てきます。耳を澄ますと後ろでベルトコンベアみたいなもので商品を運んでいる感じの音がしました。

でも、これだけではロボットコンビニっぽく有りません。何が特長かというと、簡単な調理もしてくれることです。たとえば、カップラーメンや、タピオカミルクティのようなものを機械が作って出してくれます。そのあたりがロボットコンビニな感じですです。

商品が露出していない分、不正な利用などは回避できますが、設備投資が少し高そうですね。

Well Go 喜年中心店

3箇所目に行ったのが、Well Goの無人コンビニで比較的オーソドックスなタイプの無人コンビニだと思います。

入り口でQRコードでユーザ認証をして、出口で商品を検知して決済をして出る形式です。 ここは日本の携帯電話番号でもユーザー登録出来る形でした。 ここもすべての商品にはRFIDが張られています。

無人コンビニ比較

RFIDで商品を管理していたのが2店舗、どの店も事前のユーザー登録が必要(2店舗は日本の携帯番号でOK)、すべての店舗でWechat PayやAlipayでの決済を採用、今回の3店舗の中には画像処理での店舗はありませんでした。

無人コンビニの火付け役のAmazon Goではすべて画像処理で購入商品を判定するそうですが、1店舗に10億円の設備投資かかるそうです。それに比べてRFIDは設備投資がそれほどかからないメリットがある一方でRFIDが10円程度すると言われているので安価な商品は赤字になってしまうという弱点があります。しかし、RFID自体が大量生産されてくれば1.5円程度まで安くなるだろうと言われているため、現実解としてはRFIDを商品に張って、Well Go方式で入り口で認証、出口で決済という方式がとても現実的な感触を持ちました。

こういった、ニューリテール戦略の動向はこれからもウォッチしていきたいと思います。 次中国に行ったときは、他の店舗も見て回れたらと思います。

実は動画とか写真とかはもっとたくさん撮ってきたんですが、どうやって公開するのが良いのかなー。

最後に住所を載せておきます

百鲜GO无人超市 住所不明 地下鉄の华强北駅近くのビル「广博现代之窗大厦」の1階にあります。

机器人便利店 F5未来商店 深圳市南山区高新南一道6号TCL大厦1层F5 https://j.map.baidu.com/baRs2

Well Go 喜年中心店 深圳市福田区深南大道6021号花样年喜年中心A座1层 https://ditu.amap.com/place/B0FFIR5H0B 駅:车公庙

日本でも

そして、日本でもいろんなアプローチをしていることも紹介しておきます。

コンビニでは、セルフレジをよく見掛けるようになりましたよね。それに、ユニクロの一部の店舗は商品にRFIDが仕込まれていてセルフレジにかごを載せた瞬間にすべての商品をスキャンして金額が出るという仕掛けをやっていますし、赤羽に無人コンビニの実証実験店舗もあるそうです。

日本での決済方法は、スイカなどのNFCがよく使われていますね。中国のQRコード決済ときれいに対比される構造です。しかし、NFCが良いとか、QRコード決済がすごいという話では無く、たとえば改札などの高速な決済が必要な状況ではNFCが適しており、電源などが無い場所でも決済が可能なQRコード決済にも向いている状況があり、適所適材に使われていくのかなと思っています。 今後の決済事情にも注目していきます。

最後に

ブログ復活第1回でしたが、情報のアウトプットは定期的にやって行こうと思いますので、今後ともどうかよろしくお願いします。